国際救助犬連盟IROは、1993年スエーデンにて開かれた第5回国際救助犬シンポジュームにて 創設されました。オーストリア・ザルツブルグ市に本部を置き、4大陸、39ヶ国、124団体(2023年3月現在) から成る国際ボランティア組織(オーストリア認定NPO法人)です。救助犬を使った国際救助犬活動が認められ、2003年以降、 国連INSARAG(国連国際捜索救助諮問グループ)の民間諮問機関として各国国際緊急援助隊USAR Heavy・Medium・Lightチーム認定試験(IEC/IER)に救助犬評価員、INSARAG主要会議(ステアリングミーティング等)にIRO評価員を派遣し、積極的な国連貢献活動を行っている。IROは更に年に一度欧州、南米及びアジア各地域にて開催する国連認定「国際出動適正試験(IRO MRT-T)」に合格した救助犬指導手ペアーの各国USARチームとの帯同調整等を平時から行い、有事におけるIRO認定ペアーの後方支援を行っている。
IROは、救助犬の基準を保つためにV(前段階)試験【初等】、A段階試験【中級】、B段階試験 【高等】(各段階共に2種目から構成:「服従作・熟練作業」+「捜索作業」(瓦礫/広域捜索/足跡追求/水難/ 雪崩/マントレーリングの何れか1捜索種目)とそれぞれの基準を定め、各国、各団体に 審査員を派遣し世界の救助犬水準向上の為に努力をしています。
また年に一度ヨーロッパにて、特定設定期間における成績上位B段階合格犬のみ出場可能な「IRO救助犬世界選手権大会」 (服従・熟練作業)+「捜索作業」=瓦礫/広域捜/足跡追求/水難B段階試験の何れか)を開催しています。本番さながらの 捜索現場と、各国から厳選された冷静で正確な審査の可能なIRO認定国際救助犬審査員がこの大会を 格調高いものにしています。
ホームページ http://www.iro-dogs.org/ (ドイツ語・英語)