(RDTA)
                                                     救助犬訓練士協会
                                                     報告:山田道雄

                  航空自衛隊歩哨犬との合同訓練(訓練指導)(2012/4/27)  


 救助犬訓練士協会(RDTA)は、平成24年4月27日(金)埼玉県の航空自衛隊入間基地を訪問し、 中部航空警戒管制団基地業務群歩哨犬管理班の歩哨犬との合同訓練(訓練指導)を実施しました。参加者は、 村瀬理事長以下大島訓練担当、溝部、藤野、村瀬(真)の各訓練士と島津海外渉外担当(成田から直行)、 山田国内渉外担当の計7名。

 これまで空自歩哨犬との交流は研修や訓練展示(デモ)程度でしたが、3.11出動の教訓として今年から 当協会の方針に、「自衛隊等公的機関の救助犬育成に関する協力支援」を上げ、その最初の活動として今回の 訪問になりました。午前中の講義の時は小雨模様でしたが、午後の実演、訓練指導時は雨も上がり、訪問の 目的を十分に達成する事が出来ました。

 朝9時部隊到着後、村瀬理事長、山田は先ず基地業務群司令岩城1等空佐に挨拶を行い、群司令に同行して 航空救難団司令若林空将補を表敬しました。入間基地は航空自衛隊最大の基地で、現在18個の各種の部隊が あり、約4300人の隊員がいるそうです。航空救難団は、災害時には全国に配備されている救難隊、 ヘリコプター空輸隊が救助や救難物資の空輸を行い、入間基地にはその司令部と入間ヘリコプター空輸隊が あります。団司令との懇談では災害出動時、救助犬の輸送(車両込みで可能)や吊下作業(リぺリング) に話題が及びました。

 午前の座学(講義)では、今年から改訂されたFCI世界畜犬連盟/IRO世界救助犬連盟の 国際救助犬試験規定の内容について 大島訓練担当が、Alert Boxを使用した初歩の救助犬捜索訓練の要領について村瀬理事長が、それぞれ講義 しました。IRO公認審査員である二人の説明に岩城群司令以下約15名の隊員、幹部の方は熱心に耳を傾け ていました。




 美味しいカレーライスの昼食をご馳走になり、午後からは新しく造成した瓦礫捜索訓練所前で犬を使用しての 実技訓練。まず、RDTA側の救助犬の実演で服従、熟練の基本動作から、瓦礫捜索場に潜んでいる仮想被災者の 捜索要領まで解説を加えながら展示しました。その後、空自側歩哨犬の実技指導に移り、村瀬理事長が個別の 犬とハンドラーに対して適宜模範展示を交えながら指導を行いました。最後は、座談会において活発な意見交換 を行い、救助犬訓練のノウハウや出動体験について相互理解を深めることが出来ました。





 夕刻、村瀬理事長と山田は硫黄島から帰隊された中部航空警戒管制団司令の國分空将補に表敬挨拶を行いました。 団司令のお話を伺い、歩哨犬、救助犬について大変関心をお持ちの事が良く分かりました。17時、正味8時間に わたる訪問を終え、隊員の皆さんに送られて入間基地を後にしました。



 歩哨犬管理班は、基礎的な訓練がされている1歳以上、5歳未満の犬を民間の警察犬訓練所から年間30頭程度 購入し、能力や性格を見極め必要に応じて再訓練を行い、その後他の基地に配分されます。空自では昨年の 3.11で海自の警備犬2頭(呉造修補給所貯油所所属)が 出動(RDTAの6頭と同一行動)したこともあり、今春までに瓦礫捜索訓練場を造成して救助犬の訓練(研究作業)を始めたばかりです。 5年間にわたる呉造修補給所(吉浦)と当協会の合同訓練が海自の救助犬育成に寄与したように、 空自の救助犬育成に今後とも協力支援をしていきたいと考えています。民間の持つ災害救助犬のノウハウを 公的機関に伝えて行くことは、私ども民間NPOの重要な任務と考えています。最後に、今回お世話になりました 岩城群司令以下空自救助犬関係の皆様に心からお礼を申し上げます。(報告者:山田)



参考:「MAMORU」24年4月号(扶桑社)、空自入間基地広報パンフレット


        

                            Top 


                                       Copyright(C)2005-2012 RDTA. All Rights Reserved.