 |
2006 国際救助犬試験
■ 2006. 4.21-23 第4回RDTA国際救助犬試験
日時:4月21日〜23日
場所:長野県諏訪郡富士見高原リゾート
審査員:マーティングート氏(スイス)
申込頭数:27頭(受験頭数:25頭)

合格犬:瓦礫捜索A段階・・2頭、瓦礫捜索B段階・・1頭
広域捜索B段階・・1頭
特別協力:富士見町役場、富士見高原リゾート
協力:八ヶ岳住宅工房、麻布大学動物人間関係学研究室
ペンション「セロウ」 神奈川県警察本部災害対策課
報道:(株)宇宙通信、長野朝日放送、茅野市民新聞社
信濃毎日新聞社、長野日報、長野県庁
参加団体:犬の総合教育社会化推進機構(OPDES)
日本災害救助犬協会 他
視察:田中康夫長野県知事 神奈川県警察本部災害対策課
茅野警察署 アジアワーキングドックサポート協会 災害救助犬長野 他
4月21日から23日、第4回RDTA国際救助犬試験が昨年に引き続き、長野県富士見町のご協力のもと、富士見高原
リゾートで開催しました。25頭(申込27頭)が各部門受験致しました。今年は国際救助犬連盟(IRO)公認で
あること、他の救助犬団体からの参加または見学、さらに田中康夫長野県知事の視察など広がりを見せ始めています。
本大会でそれぞれ部門B段階上位入賞者のうち合格者2名が6月19日からスイスで開催される第12回IROワールド
チャンピオンシップに代表として出場します。

本年より審査基準や表現のあり方が少し変わったため審査員資格は大変難しくなりました。新しいルールは以前にまして
「捜索」に対しての細かい部分が厳しくなりました。審査の基準は、まず細部にわたり見極め、のちに総合的な判断として
「合格させるべき犬」かどうか?合格ならば「V(優)」評価か「SG(特良)」評価、「G(良)」評価もしくは「B(合格)」
評価か。そして「B」評価はけして低い評価ではなく、「合格基準に足した能力の有る犬」と言った表現なのです。
・結果は以下の通りです。
■ 瓦礫捜索部門(A段階)
(席次) (犬) (CN) (所有者) (指導手) (点数)
1位 ケイト オブ ヨーコショーナンJP ディナ♀ 村瀬洋子 脇田美津枝 247 合格
2位 親分 親分♂ 小林繁寛 小林繁寛 214 合格
3位 ハンナ フォン ジエイタイ クレ 安芸♀ 山田道雄 山田道雄 194
■ 瓦礫捜索部門(B段階)
1位 バックス フォン ヨーコショーナン JP ブロウ♂ 大谷久子 大谷久子 251 合格
2位 トレ オブ ラガー JP ソフィア♀ 大谷久子 大谷久子 197
3位 オリーブ フォン H.MI ティアラ♀ 岡本幸代 澤田和裕 195
■ 広域捜索部門(B段階)
1位 ベティー オブ ポップハマゴールデン JP あかね♀ 三田稲子 大島かおり 218 合格

今回、試験を見て私が感じた事は、「服従」に重きを置きすぎ肝心な「捜索」時にハンドラーに依存し過ぎて自主性に
かけるケースや、基本である犬とハンドラーが「楽しんでこそ救助犬」の部分が「厳しくやらせ抜く」と言った極度な「過剰
使命感」がマイナスの要因になっている犬が見受けられました。究極の現場で仕事をさせる救助犬の訓練は、人も犬も楽しく
なければ、お互い辛くなるだけです。そんな意味を込めたものが、今回の捜索現場だったと思います。マーチン審査員が
決めた、ハンドラー立ち入り可能地域は今までにない厳しさでしたが、これこそ厳しくなった「新ルール」と思っていい
でしょう。この厳しい状況で仮想被災者を探し当てた犬はきっとスイス大会で成果を見せてくれる事でしょう。
  
本年は、他の協会からも多数の参加を頂き、田中長野県知事をはじめTVや新聞など数多い視察や取材もいただきました。
お陰様で、大変盛り上がった素晴らしい試験を開催する事が出来ました。いつもながら応援をいただく「神奈川県警察本部
・災害対策課」・「富士見町役場」・「茅野警察署」の方々。そして、全てをバックアップしてくださる「富士見リゾート」の皆様、
本当に有難うございました。それから仮想被災者役や、競技会要員としてお手伝いいただいた「地元の方々」「麻布大学動物
人間関係学研究室」の皆!皆さんのお陰でこんなに良い試験を開催し、無事終了することが出来ました。大会関係者を代表
しまして心より御礼申し上げます。
【村瀬 英博】
Back
|



|
|