2009
IRO第15回世界選手権大会
 (7.1-5)      
             ルーマニア  クライオワ大会 
     

 1999年スロベニアで開催された、第5回大会から私の挑戦が始まりました。牝のように小柄な ジャーマン・シェパードの「リュウ」。フラット・コーテッド・レトリバーでありながら、落ち着きの有る 利発な作業の「ケビン」。シュッツ・フントとしての世界チャンピオンを父に持つ「マユ」。それぞれが救助 犬作業の素晴らしさを教えてくれました。そして今回第15回ルーマニア・クライオワ大会瓦礫部門第4席 を獲得した我が愛犬「エロス」。

 11年間で8回の出場ですが、その間に3頭の犬達との別れも経験しました。 その先輩犬達が教えてくれた事、残してくれた教訓が、現在の「エロス」に生きているのです。「エロス」は今 までの犬とは違いヨーロッパはオーストリアに生まれ、生後4ヶ月の時に私の手元に来ました。今回熟練 課目で副審に立っていたクリスティアネ・ゲイリッツァが紹介してくれ、救助犬としての試験以外は全て オーストリアにその資格を取得しました。 その時にも色々な人が、この「エロス」の訓練に関わってくれていて、いつも気にかけてくれています。長年、私自身が訓練士として身に付けた技術と経験に、世界中の犬 に関わる人達から学んだ育て方や管理方法、訓練のしかたをプラスして、現在の「エロス」が有ります。



 これまでの犬達も優れた所はたくさん有りましたが、根本的な部分の生活から改善し、トレーニングもその 生活の中に存在させたり、作業が特別ではなくいつも対処、対応できるよう心掛けました。これは、昨年 の世界大会以後韓国で開催されたMRT(ミッション・レジネス・テスト)にチャレンジする為、自分なりに 考えたトレーニング方法で試験ではなく実働を前提に置き、何か所も続けて捜索したり、行軍後すぐ捜索 するなど、作業に対する強い気持ちを、人も犬も常に持っていられるよう、意識を変化させた事が良かっ たのだと思います。



 審査員として海外に行き多くの人たちと接する事で、試験を審査される側の気持ちは 日本人も外国も全く変わりない事もわかりましたし、審査員は自分もそうですが、たとえ世界大会と言え ども「合格させまい」と思って審査をしている人はいないのです。そんな全ての経験が余裕を持って大会に臨 めた事につながり、犬を信じ待つ事が出来たのだと思います。
今回の結果は、日頃から応援してくださる、国内外の皆様のお陰と心から感謝いたします。

                                                  【 報告:村瀬 英博 】

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